ロルカ (Lorca)
ロルカ周辺には、既に青銅器時代から人が定住していた(エル・アルハル文化). 古代ローマ時代はエリオクロカ(Eliocroca)、ムーア人支配時代にはルーカ(Lurka)と呼ばれていた. 市内の旧市街は、アラブ支配の名残の狭い通りと小路が続いている.
レコンキスタ時代、ロルカは、カスティーリャ王国とグラナダ王国との境に近接した危険な国境の町だった. 市の要塞の名残をとどめる四角い塔が、町の多くの場所から見られる. アルフォンシーナ塔は、カスティーリャ王アルフォンソ10世にちなんで名付けられた.
2011年5月11日に発生したスペイン南部地震はロルカを震源としており、ロルカ地震とも呼ばれる. この地震はマグニチュード5.1の直下型地震であり 、深さは2-3kmだった. ロルカでは住宅の約80%が何らかの被害を受け 、を含めて33の文化遺産が被害を受けた上に、この地震による死者9人すべてがロルカの住民だった. ロルカには中世以降に建てられた耐震構造を備えていない建築物が多いために被害が拡大したとされる.